Rolf Primaについて

創始者Rolf Dietrich(ロルフ・デートリッヒ)氏が、ペアスポークを思い付き世に問うたのが1990年代前半のこと。当時、決戦用ロードレースホイールと言えば、軽量アルミリムに32本のスポークが均等に配置されたホイールが定番でした。しかし後輪にトルクが掛かる時、テンションを担うプリングスポークは主に駆動側に集中。そこでフランジを跨いで反駆動側にもプリングスポークを増やす方法を模索しました。さらにスポーク本数を減らしても頑強なホイールができる方法について長年研究を重ね、特徴的なペアスポークシステムに辿り着いたのです。

Rolf PRIMA(ロルフプリマ)ホイールは、20年以上独立企業の形態を取ってきましたが、2023年1月1日より、Astral(アストラルリム)ブランド共々、ホワイトインダストリー社の傘下となりました。

ホワイトインダストリー社は周知のとおり、米国カリフォルニア州ペタルーマにあるハブを中心としたバイシクルコンポーネントを製作する老舗企業ですが、ホイール部門の研究開発、生産ついては、オレゴン州ユージーンを拠点とした現在の工場、設備・スタッフをそのままに引き継がれました。ホイール部門に携わるスタッフ十数名は、それぞれがアドベンチャーやレースをこよなく愛し、自転車に造詣が深い技術集団です。

ホイールは、すべて自社工場でハンドビルドにより受注生産方式を採用。全米を中心にその技術と実績は高く評価され、トライアスロン、ロード、グラヴェルやMTBによるアドベンチャーと多岐に亘ります。